この度、無垢な表情で眠る赤ん坊に、優しい眼差しを向ける女性が仔羊と共に描かれたステンドグラスをお納めいたしました。
透過する光によって、刻一刻と趣を変える繊細な筆遣いもお愉しみくださいます。
Madonna and Childは古くから多くの画家たちによって描かれいるモチーフのひとつですが、このステンドグラスは1910年頃に制作されたものになります。
オリジナルは、『Innocence』ウィリアム・アドルフ・ブーグロー作(1893年/Oil on canvas/178×94cm)
そして、ステンドグラスのサイズは178×68.5cmでしたので、背景部分を左右十数センチずつトリミングした構図で、聖母子像はほぼ実寸で模写されています。
幸いブーグローのこの作品は東京上野の国立西洋美術館に所蔵されており、現在常設展示もされているようですので、また新しい視点でご覧いただけるかも知れませんね。
ご依頼に基づき2020年3月にイギリスで買い付け、それから期間が開いてしまいましたが無事にお納めできて一同安堵しております。