2014年に竣工されたお住まい。
エントランスのエレベーターホールに面した吹き抜け部分に、この度新たにお創りになったファサードへ新旧のガラスを使用したステンドグラスをお納めいたしました。
上部中央には花鳥が描かれたビクトリア時代のステンドグラスをご採用いただき、その左右には今までの買い付けで出会った中で最大サイズの直径50cmを超えるアンティークロンデルを配置いたしました。
いずれも開口部の大きさに合わせてリサイズ加工を施しましたが、ロンデルはその大きさから表裏両面に膨らんでおりましたので、外部に面して入るフロートガラス(透明ガラス)との干渉を避けるため、ロンデルが屋内側に膨らむように通常の組み方とは異なる方法で立体的に仕上げてお取り付けいたしました。
また、拡張するために使用したクロスリーデッド(チェッカーガラス)は、以前この場所に建っていた思い出の詰まった屋敷に入っていた昭和の型板ガラス。
扉の桟やテクスチャの筋目を合わせて制作した下段の左右Fix窓は、そのガラスを最大限使用してシンプルに仕上げました。
事前に磨いてお渡ししていたブロンズのハンドルは、鉄を専門とされる職人さんが取り付けてくださっており、無事に年内の納品が完了いたしました。
これからも大切にお使いいただきます。
設計/施工 AKI鉄工所