この度、陽当たりの良い玄関アプローチに門扉をお誂えになるにあたり、絵付けが施されたアンティークステンドグラスをお納めいたしました。
一見タイルの様にも見える意匠のモノが二枚ありましたので、絵の繋がりを考えて下二段を門扉に取り入れてくださいました。
残りの上二段(計4枚)は、足りない部分に色味を合わせたガラスを足し、四角に組み上げて照明に加工いたしました。
ステンドグラスで立体を作る際、一般的に用いられるカッパーホイル(銅箔テープ)は使用せず、ケイムと補強で仕上げましたので厚みと重厚感のある行燈になりました。
そして、同時に制作していたロンデルを多用したステンドグラスも、出窓に美しく収まりました。
ブルーの濃淡や乳白などをランダムに散らせて組みましたが、この窓の位置や方角に合わせ遮光や目隠しを考慮した配列になっています。
ステンドグラスのサイズに合わせて門扉を作ってくださった地元の業者さんや、細かい色指定はもちろん、引き違い窓へ取り付けるため厚みの制約にも応えてくださった吹きガラス職人さんたちのご協力もあり完成いたしました。
これからも大切にお使いいただきます。