美しく甦った京町家。
この度、作庭されるにあたり燈籠建具を制作いたしました。
「伝統を残しつつ、どこか新しい庭」をテーマに、造園家佐野氏の創る庭にこの数年いくつか制作させて頂いておりますが、今回は全て日本の古材を使用しました。
昭和の始め頃に作られた建具に入っていた型板ガラスやスリガラス、京都のお寺で使われていた欅は1700年代中頃に切り出されたと聞きます。
それらの素材全てが一皮剥けば美しくなり、今では貴重な材料となります。
組み方はステンドグラスの古典技法を応用し、木で作ったケイムにて仕上げました。
実際にご覧になった際、お気付き頂ける遊び心もこっそり取り入れてみましたので、数年後その効果が現れるかどうかも楽しみです。
造園設計施工 庭友