以前にUPさせて頂きました、京都国立博物館の椅子やベンチのメンテナンス。
この度、それらに合わせお使い頂く机と円卓を制作いたしました。
円卓は、直径120cm。
天板は一枚で作成するためシナ合板を使用し、脚部は収蔵庫内部と同じくヒノキで作成しました。
机は、張替えを施した椅子に合わせシンプルに仕上げました。
使用した木材は、ケヤキの古木。
元は京都府長岡京市にある西山浄土宗総本山 光明寺の本堂の廊下。
法然上人800回忌法要に合わせた改修の際に取り外された幅50cm・長さ2mを超え、厚みが最大120mmの大きな無垢板でした。
同じく西山浄土宗 西念寺のご住職にお調べ頂きましたところ、宝暦三年四月十九日(1753年)上棟、よって1750年代に伐採され乾燥後廊下に敷かれ、現代に至るとのことです。
数百年の時を越え新たに形を変えつつも、これからも大切にしていただけることと思います。
京都国立博物館