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店舗|坪庭改修プロジェクト(京都府)

2012-09-08

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趣きのある佇まい。
京都らしい細く長いエントランスをくぐり奥へ進むと、四季のお料理をゆっくりと楽しめる空間が広がります。

祇園 迦陵様の坪庭改修のお手伝いをさせていただきました。
日々、私共が修復・制作させていただいておりますガラスという素材に興味をお持ちくださり始まりましたこのプロジェクト。
庭の設計施工は京庭匠”庭友”、ガラス及び木の制作加工をCrairAntiquesにて行いました。
「伝統を残しつつ、どこか新しい庭」をテーマに一つの形が完成いたしました。

運び込まれた石はどれも貴重なものばかり。
灯篭として使われた細く長い石柱や沓抜石は、四国の釣瓶石というもの。
おそらく江戸時代、またはもっと昔から使われていたであろう井戸から水を汲み上げるために使われた石柱。
池の底石には京都を縦に流れる鴨川の真黒石、大小の砂利を分ける見切瓦は東本願寺本堂から下ろされた大瓦である。
そして、水の流れる石桶は職人の手彫りによる作品。
のべ石を割る際に付いた跡が意匠的にも美しい逸品である。

これら存在感のある石に取り付けるガラスも、一枚ずつ焼かせていただきました。
釣瓶石と似た性質を持つ雲母と砕いた色ガラスを中に入れました。
光を透過すると琥珀の様な発色をし、反射光でご覧になると金色に反射します。
光源の有無にかかわらず、美しく見えるよう制作させていただきました。

京都 祇園 迦陵

設計施工 /  庭友

 

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