サイズ感の良いマホガニーブックケース。
ホームページに記載しているサイズは、H1135 W1105 D375 です。
これは他の商品にも共通するのですが、設置や搬入を考慮して一番広い部分を測った長さを、5mm単位で切り上げした寸法になります。
ちなみに、このブックケースでいう奥行き(375mm)は脚を測っています。
胴体部分の奥行き(外寸)は325mm、そこに前面の扉(約20mm厚)と背板(約9mm厚)が入りますので、内寸の奥行きは約295mmでした。
実は、この度お買上げくださるにあたり、最初にご相談いただいた条件が「内寸の奥行きは310mm必要」ということでした。
先述の通り、現状の内寸奥行きは295mmですので、15mm足りませんでした。
そこで、いつもなら他の商品をご紹介したり、次の入荷に合わせてイギリスで探すことなどをご提案するのですが、このコをとても気に入ってくださっていたことと、足りない奥行きが数センチという点を踏まえ、背面を加工するご提案をいたしました。
実際に背板を外すと、構造的にも本体を切ったり削ったりするのではなく、木を足すことで奥行を確保できそうでした。
工房に年代の近しいマホガニー材もありましたので、こちらを使って加工することにしました。
310mmに切った段ボールを入れてシミュレーションした結果、一番狭い箇所の奥行きが293mmでしたので、5mmのクリアランスを確保して22mm足すことにしました。
足した木がしっかりとくっ付くと、彫刻を延長させます。
加工が終わると、次は色合わせを行います。
先ずは内側を仕上げます。
そして、一番気合いの入る外側の塗装。
継ぎ目も殆ど判らないぐらいに仕上がりました。
「できたぁ!」と、最後に棚板を入れると手前の棚受けに乗らずに落ちる。。。
そら、奥行きが長くなったので、棚板も足さないといけませんよね(笑)
そんなこんなで完成いたしましたっ☆