TOP

#075『A Door For The Door』

2020-10-11

京都四条烏丸エリアでゆっくりと寛げ、フランス料理をベースとした多彩なメニューに遠方からのファンも多く訪れる『Cuisine Bar Cafe Pic Nic』

この度、新店舗『Pic Nic Tokyo』オープンに伴う準備休業期間に合わせ、エントランスドアのご相談をいただきました。

blog201011_00.jpg

お送りいただいたお写真(下)から、長年の風雨や紫外線によって表面の塗装が剥がれ退色し、吊元(向かって右側)を起点として左下がりに傾いているのが確認できました。
「開閉がし難くなった」とのことでしたが、ドアの左底面が床と擦れているのが原因でした。
blog201011_01.JPG

お店の方に採寸していただき、ドアの寸法が確定したら早速工房へ
blog201011_02.JPG

枠が出来たら、各パーツを切り出し
blog201011_03.JPG

鏡板を固定して
blog201011_04.JPG

コーキングを打って
blog201011_05.JPG

ガラスを入れて
blog201011_06.JPG

色を塗って
blog201011_07.JPG

現在のドアと入れ替えて
blog201011_08.JPG

取っ手やプレート、鍵やドアクローザーを移植したら
blog201011_09.JPG
blog201011_10.JPG

雰囲気あるドアが完成いたしました☆
blog201011_11.JPG

と、終わるわけもなく(笑)

これからが本番です。

blog201011_12.JPG
今度は、お預かりしたドアを工房へ運びました。

blog201011_13.JPG
blog201011_14.JPG
現状を見ると、先述の通り片側に約12mm下がっていました。

blog201011_15.JPG
blog201011_16.JPG
blog201011_17.JPG
細かい部分を見ると、各パーツに少しずつ隙間が確認できます。

blog201011_18.JPG
blog201011_19.JPG
blog201011_20.JPG
パーツが多く、部分的に補修してもキリがないため、一旦すべてをバラしました。

blog201011_21.JPG
バラバラにしたついでに、各パーツの塗装を剥離して

blog201011_22.JPG
傾きを修正します。

blog201011_23.JPG
全体を締め直すと、動いていた桟木などもしっかりと固定できました。

blog201011_24.JPG
blog201011_25.JPG
blog201011_26.JPG
店内側は普段行うアンティーク家具と同じ塗装を施し、屋外側は防腐剤を塗って仕上げました。

blog201011_27.JPG
ガラスを戻すと、隙間なく収まりました。

blog201011_28.JPG
実は一番最初に書きました通り、新店オープンに伴う準備休業期間に合わせてドアの入れ替えを行う予定でしたが、昨今の禍の影響による東京店工事スケジュール変更などもあり、京都店営業中に作業することとなりました。
当初はもっと簡易的な仮ドアを予定していましたが、約2週間お預かりする上でその間ずっとお店の入り口がコンパネはさすがにダメですよね(笑)

ということで、今度こそ作業一式完了いたしました☆


Cuisine Bar Cafe Pic Nic
OPEN 17:00-0:00 (月曜定休)
京都市下京区神明町233-3 木原ビル1F
TEL 075-343-9197

Pic Nic Tokyo 
10月17日~26日 プレオープン
※期間中は招待制

 

カテゴリ

月別記事一覧