秋です♪
行楽の秋、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋…忙しい季節ですね(笑)
秋の夜長、京都もあちこちでライトアップがスタートして、昼間とはまた違った景色を楽しめる季節になりました。
ということは、そうです。
WAX掛けの季節です!
このお手入れひとつで色艶を保つことができ、乾燥による割れや反りの防止も期待できます。
もちろん油分を含みますので撥水効果もあります。
とはいえ、今の日本の住宅は気密性や断熱性能に優れていますので、それほど神経質になることもないと考えています。
手で触れた感覚なので人それぞれだと思いますが、表面の艶が以前と比べてなくなったり、なんとなく乾燥してるなぁと感じたときにWAXを掛けてあげる程度で良いと思います。
やり過ぎても表面がベタつくだけなので、頻度としてもそれほど多くないと思います。
下のテーブルは先日WAX掛けをしようと思ったのですが、違和感があったのでメンテナンスすることにしました。
天板を外して全体をチェックします。
その違和感とは、店頭で家具移動をする際、なんとなく揺れているように感じました。
テーブルの場合、ジョイント部分はしっかり付いていてもその形状によってしなるモノもありますが、こちらは下の写真のように接点が外れていることが原因でした。
構造としては、ダボが入り膠(ニカワ)で接着されている一般的な組み方です。
以前にも似た内容を書きましたが、膠は当時使われていた完全に硬化する接着剤です。
しっかりくっ付く反面、強い衝撃を与えると接着剤自体が割れたり、木の乾燥に伴う収縮で剥がれたりすることが稀にあります。
(クレアアンティークスでは、しっかりと付いていて外すことで木や本体を傷めそうな場合は無理に分解しません)
そして、古い膠を取らず隙間に新しい接着材を入れても、また膠の部分から剥がれる可能性がありますので、バラせるところまでバラして組み直しを行うことにしました。
真上から見ると、脚が垂直方向に通り、それらを繋ぐように湾曲したストレッチャーが入ります。
脚の上部はダボが3本入っていて、全く揺れはありません。
ですので、そのびくともしない4本の脚を繋ぐストレッチャーだけ抜き取ることができません。
その上、脚が組まれてから最後にインレイが施されているので、どこからどう外していくかは腕の見せ所です。
いろいろ書きましたが、最初の写真の時と見た目は全く変わっていませんが(笑)
知恵の輪のような組み直しも終わり、WAX掛けも完了いたしました☆