数年前の買付けで連れ帰ったクイーンアンダイニングセット。
いきなり全剥離されたドローリーフテーブルの写真ですが、出会ったとき椅子に比べて塗膜面の状態が悪く、日焼けや輪染み、塗装の剥がれが随所に見られましたので天板だけではなく脚を含む全体を剥離しました。
白木の状態も、ある意味で新鮮です。
上の写真は、脚の上部を撮ったものです。
ダボではなく深いほぞで組まれていますが、中央の繋がりが1cmもありません。
脚の先まで伸びる一本の無垢ならではの画ですね。
表面にサンドペーパーをあてて仕上げます。
この時、表面が荒過ぎると仕上げのニスで毛羽立ちますし、細か過ぎると染料を弾く部分が出てきたりと、最終的には手で触って「これぐらいで止めておこうか?」を判断します。
ポリッシュ(ニス)を塗るとまた色味が異なって見えますので、ある程度の当たりをつけて色を作ります。
染料系の塗料は塗り重ねる毎に斑が出来たりしますので、刷毛跡を残さないように短時間で一気に塗り上げます。
言うは易しで、椅子の組み直しなども含めると丸一週間ぐらい掛かりました(笑)
そんなこんなで、美しいダイニングセットのメンテナンス完了です☆