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#031『光と影と時間と埃』

2017-06-10

ここに、ビクトリア時代後期に作られたステンドグラスがあります。

凹凸のあるガラスにグリザイユとシルバーステインで絵付けが施され、光を透過すると美しく発色するステンドグラスです。

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そして、こちらは陰影が美しく表現されたビクトリアン様式のステンドグラス...

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ではなく、現在納品前のメンテナンスを行っているキャビネットの透明ガラス。

正面の扉からガラスを外すと、永い年月を掛けて飾りの隙間に溜まった埃や煤がこの美しい(?)模様を描いています。

もちろん、このままお納めしたらダメですよね(笑)

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ガラスの表面に木製飾りが被さる構造になっていて、その取り付け方法も様々です。

上のキャビネットのように周りの枠と一体になっているモノもあれば、下の写真のようにガラスに小さな穴が開けられてビス止めされていたり、中には膠(ニカワ)で接着されているモノもあります。

ちなみに、ガラスの表面に膠を塗って、乾燥する際の収縮を利用して表面を剥離させることにより模様を描く技法もありますので、ガラスの表面に乾燥と共に収縮し完全に硬化する接着剤で物をくっ付けるのはあまりオススメではありません。

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下の写真は、まさに木製ケイムのステンドグラス。
要は、それぞれの開口部に合わせてカットされたガラスが、木の溝に嵌め込まれて扉を構成しています。

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いつも通り話が逸れてしまいましたが、埃で浮き出たこの模様で実際にステンドグラスを作っても綺麗かも知れませんね。
 

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