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#018『お化粧直し』

2016-09-16

今月末のコンテナ入港に向けて、現在工房と倉庫にある手付かずだった家具たちを店頭に並べるため出来る限りメンテナンス作業をしています。

ただ、メンテナンス作業は急いだからといって早く終わるものではなく、「端折って作業するぐらいなら、無理せず時間が出来た時に行えば良い」と考えています。
当たり前のことですが、その方が格段に仕上がりが綺麗な上、家具たちにとってストレスもないと思います。

時間の掛かる作業のひとつとして、化粧板の剥がれ修理があります。
小さな欠けなどは似た木目のものを使ったり染料と顔料で分からない仕上げにすることも可能ですが、剥離部分が大きい場合は化粧をし直します。

下の写真は、材料用に買い付けた古い家具の天板です。
表面に木目の美しいウォールナットの化粧が施されていましたので、その薄い化粧板を剥がして材料にします。

blog160916_01.jpg

そして、剥がした化粧板を現在メンテナンスしている近しい年代のミラーバックサイドボードに移植します。

blog160916_02.JPG

可能な限り年代を合わせた材料を使うのは、その年代や経年といった『時間』を含めてメンテナンスが必要となる前の状態に戻したいと思う職人の自己満足かも知れません。

完成後は店頭に展示いたしますので、実際の仕上がりを是非ご覧下さい。

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