日々、職人色を出しておりますクレアアンティークスですが、メンテナンスはもちろんのこと現地買付けも大切なお仕事の一つです。
丁度、本日『プロジェクト・施工事例』にUPしたディスプレイキャビネットを例にご紹介したいと思います。
先ず1枚目の写真は、初めて出会った時のものです。
とても大きかったので、上の飾りや背板が外されて倉庫に入っていたのを自分達で組んで写真を撮りました。
(少し端折ります)
その後、船旅を終えてクレアアンティークスの工房へやって来ました。
全体の組み直しや再塗装、背板や棚板の生地張替えを行って店頭に並べたのが2枚目の写真です。
ここからがスタートです。
次の持ち主が決まると、ご希望に合わせて再度メンテナンスを施します。
ご依頼内容は、生地の部分をガラスとミラーにするというもの。
下の写真は、棚板の生地を剥がしてガラスがはまる溝を彫っているところです。
カーブに合わせて板をコの字やL字にくり抜き、面一になる様にガラスの厚み分掘り下げます。
周りが弓形に弧を描き、一枚ずつ大きさが微妙に異なるため機械は使わず手作業となります。
板の反りは、フラットなガラスに固定することで真っ直ぐになる様に微調整を重ねました。
棚板が仕上がると、キャビネット内の背面と側面に棚受けが付くよう小さな穴を開けたミラーを仕込みます。
最後に、他の家具たちと色味を合わせるため全体を少し濃い目に仕上げてお納め致しました。
買付けに於いて、後々の加工やメンテナンス、想像を含めて家具を選ぶようにしています。
そのためには、躯体がしっかりしているか?過去に無理な修理がされていないか?を目で確認する必要があると考えています。
そこで、タイトルの「現地に行って見てきます」に戻るのですが、そろそろ次回の買付け準備に入ります。
詳細が決まればご報告いたします☆