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#007『マイナスビスへのこだわり』

2016-04-24

お知らせなどで何度も書いていますが、おかげさまでクレアアンティークスは6年目の春を迎えることができました。
本当に多くのお客様や職人仲間に支えられ、日々たくさんのモノ達に触れさせて頂いています。

そこで、普段はあまりお見せする機会がない工房に触れてみようと思います。

クレアアンティークスの工房は、お店から車で1時間ぐらい走ったところにあります。
店舗営業日が金・土・日のみという変わった形態なのですが、他の曜日はお休みではなくこの工房で制作やメンテナンス作業をしています。

工房を建てて十数年経ちますが、やっと自分達に合った形の作業場になって来たと思います。
床面積でいうと約60帖、そこにメンテナンスを待つアンティークスやいつか使うであろう材料達が並びます。
特に現在コンテナが到着した直後なので、工房の近くにある倉庫もあわせて満タンになってしまい、先ずは作業スペースの確保を急いでいます。

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順番に並べられたビットを眺めるのが大好きな職人たちは、色々なモノを並べたがります。


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ガラスの瓶に入るのは、全てマイナスビスです。
鉄製と真鍮製があり、長さや太さ、ネジ山のピッチ(間隔)も様々です。

触る家具全てが異なるビスではないかというぐらい種類があり、これらを使う際は先ずビスの径を測り、それから下穴の径を決めます。

写真はある程度選別して整理したビス達ですが、箱にガサッと入ったままのモノもたくさんあり、修理で必要な時はぴったり合うものを探すだけでも時間を費やします。
打つ際もプラスビスに比べてコツが要り、ドライバーを真っ直ぐ回さないと頭の溝を潰してしまいます。

そんな少し面倒なマイナスビスですが、余程のことがない限りプラスのビスは使いません。

プラスビスの歴史などは検索すれば直ぐにご覧頂けると思いますので敢えて書きませんが、作られた当時の素材や形を大切にしたいと考えています。


 

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